2012年11月1日木曜日

意味順の田地野先生が来広!

 「意味順」英語学習法でおなじみの田地野先生が広島修道大学に来学されます。今回は,本学の学術交流センター主催の学術講演会という形で,英語英文学科の1年次生を対象とした講演をしていただきます。タイトルはずばり「コミュニケーションに活かす英文法指導とは?-『意味順』の提案-」です。詳細はこちらをご覧下さい。

 田地野先生は京都大学に移られる前に,広島修道大学で勤務されていた経験がおありになります。私が働き始めたのは2002年からなので,田地野先生とは入れ違いだったのですが,それがご縁で学会等でお会いする度にいろいろとお話(主に雑談や冗談)をさせていただいていました。今回それがこのような形につながり,とても嬉しく思っています。

 現在,英語英文学科では「学生の英語力を向上させる」ために様々な試みを行っていますが,その1つの形として今回の講演会を行います。英語英文学科の1年次生に限らず誰でも参加できますので,参加を希望される方は私あるいは本学の学術交流センターまでお問い合わせください。

今年の秋は広島が熱い!!!

講演会
タイトル:
コミュニケーションに活かす英文法指導とは?-『意味順』の提案-
講師:
田地野 彰(京都大学 教授)
日時:
2012年11月15日(木曜日)10時45分-12時15分
場所:
広島修道大学 6号館 6102教室



2012年9月14日金曜日

2012年度前期授業アンケート

 前期末に行った授業アンケートの集計結果が返ってきたので,まとめておきます。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。

ちなみに質問項目は2分類に分かれており,以下の通り。
【授業の体系性】
1.授業内容は授業計画と一致していましたか。
2.授業のねらいや学習目標は明解でしたか。                            
3.授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。            
【教授方法・講義内容】
1.教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。    
2.教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。    
3.学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
4.学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。            
5.授業の内容は理解できましたか。                                    
6.授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
7.教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
8.教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか
9.黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
10.課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。

「Reading & Writing I」履修者数29名(回答者数26名)
【授業の体系性】
設問平均4.9(科目別平均4.7,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】
設問平均4.9(科目別平均4.5,受講者数平均4.7)

授業内でMoodleを利用した活動をメインに行っている授業。すべての項目において高評価をいただきました。改善しなければいけないのは【教授方法・講義内容】の分類にある「授業を通して新しい知識や理論,考え方が分かるようになりましたか。」という項目(4.7(科目別平均4.4,受講者数別平均4.5))。Moodleを利用して書いたり読んだりする作業が多いため,あえて簡単なテキストを選んでいるのですが,それを物足りなく思う受講生がいるということでしょう。

今回気になったのは【学習態度の自己評価】にある「この授業科目について,授業の前後に合計してどれくらい勉強しましたか?」という項目。

3時間以上: 19.2%(科目別構成比11.5, 受講者数別構成比14.2)
2~3時間以内: 11.5%(科目別構成比7.5, 受講者数別構成比9.1)
1~2時間以内: 7.7%(科目別構成比12.2 受講者数別構成比19.0)
30~1時間以内: 26.9%(科目別構成比17.5, 受講者数別構成比22.1)
30分以内: 30.8%(科目別構成比24.4, 受講者数別構成比21.3)
全く勉強していない: 3.8%(科目別構成比26.7, 受講者数別構成比14.1)

予復習が毎回30分以内で終わってしまっている人が1/3いるというのは問題だろうと思います。

【自由記述欄】
・「とにかく楽しいし、分かりやすく説明してくれる。」
・「15回おつかれさまでした!先生の授業すごいたのしかったです。(*^^*) 後期もよろしくおねがいします☆ あと、先生が最初のころ言ってたTOIECの点数もがんばりたいです!」=期待しています!
・「先生がパワーポイントなどを使って文法を説明してくれたのはとてもわかりやすくて、よかったです。英語の童話の中で、一番読みやすい(簡単な)のはどれですか。」=読みやすいというと難しいのですが,自分の好きなものから始めると良いですよ。著作権の切れているものは無料でGutenberg Projectから入手できます!グリム童話なんかも面白いですしね。
・「他の人と英語でコミュニケーションをとったりすることができて良かったです。」
・「先生が非常に面白い。もう1年履習したいくらい、先生と話しやすい」=え?単に落と
せば良かったってこと?(笑)このコメントを書いたのが誰だかはわからないのでご心配なく。
・「寒い」=!!え?僕のギャグではなく教室内の温度であることを切に願います。

「英語研究III」履修者数58名(回答者数54名)
【授業の体系性】
設問平均4.9(科目別平均4.7,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】
設問平均4.8(科目別平均4.5,受講者数平均4.5)

今年度は新たな試みとして,授業で扱った内容に関する意見をMoodle上のフォーラムに書き込んでもらうということをやりました。毎回やった訳ではありませんが,多くの受講生が参加してくれました。今後もう少し発展させて授業内・外の連携を円滑なものにしていきたいです。

概ね高評価をいただいたのですが,【教授方法・講義内容】の所で,「学習の内容は理解できましたか。」が4.6(科目別平均4.4,受講者数別平均4.4),「授業を通して新しい知識や理論,考え方が分かるようになりましたか。」が4.7(科目別平均4.4,受講者数別平均4.4)であるということ。講義科目でいろいろと新しい知見を紹介しているつもりですが,あまり反応は芳しくないようなので改善します。

【自由記述欄】
・「この授業の雰囲気が、みんな授業に参加しているんだということが分かって良かったです。この授業は、いつも終わるのが早く感じるくらい好きな授業でした。」=良かったです。つまらなく感じると90分間は苦痛ですからね。
・「ただきくだけの講義とは違って、授業に積極的になれたので、楽しかったです。」
・「パワーポイントがとても分かりやすかった。授業で提示されたパワーポイントや資料がムードル上で見れるので、復習がしやすかったです。」=Moodle上での予復習を促す目的もあったので,良かったです。
・「先生の絵とだじゃれのセンス」=!!!
・「スライドが多いので、ノートをとる部分がたまにわかりませんでした。」=このようなコメントは去年もありました。気をつけます。
・「今まで受けた事のないような内容で毎回授業で学ぶこと全てが新鮮で楽しかったです。普段何気なく使っている言葉や文法をつきつめて勉強していくと奥が深くとても身になったと思います。今回初めて大澤先生の講義を受けたのですが、受けて良かったと思いました。これでテストが難しすぎなければなお良いのですが…。」=ありがとうございます!テストはどうでしたか?
・「先生の授業は、自分が大学に入って唯一興味を持てた授業なんです。(後期の語用論も)色々みんなが楽しめるように工夫してくれているのがすごく伝わります。」=ありがとうございます!
・「先生のパワーポイントはいつもわかりやすく、おしゃれで、私もいつかこんな風にパワーポイントを使って話せるようになりたいな。と毎回思っていました。」=これは嬉しいなあ。でもほんとはパワーポイントを使いたくない(笑)。
・「分かりやすかったけれど、あとで振り返ってみると何やったかあまり覚えていない し、内容が深いけど覚えていない。テストが、どうなるか不安です。」=この科目では広く浅くいろんなテーマについて話をするので難しいかもしれませんね。来年度以降の課題にします。
・「修道大学に入学してから2年が経ちましたが、この2年間で、1番楽しい授業でした!!楽しいというか、勉強している授業をまじめに受けている感覚を取り戻せました。」=良かったです!特に「勉強をしている」感覚を味わえてもらったというのは嬉しい一言ですね。
・「後期の授業を先にとってしまっていたので、昨年こっちから先にとっとけばよかったなと少し思いました。先生のトークもすべりながらでしたが相変わらず面白かったです!」=!!!(涙)

「英語科教育法II」履修者数24名(回答者数23名)
【授業の体系性】
設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】
設問平均4.8(科目別平均4.6,受講者数平均4.7)

指導上の問題や評価について概説したあと,受講者によるミニ模擬授業を中心に進める授業。昨年度までは模擬授業に対するフィードバックを紙で提出させて共有していましたが,今年度からはMoodleのフォーラムでフィードバックを共有しました。

概ね高評価をいただきました。「授業の内容は理解できましたか。」は4.6(科目別平均4.5,受講者数別平均4.5)なので改善が必要。来年度以降,授業で扱う内容や進行方法を改善しようと思っています。

【自由記述欄】
・「今回生徒が考えた授業が中心となっている授業を初めて授けさせてもらってお互いから学び合いながらクラスとして成長できる授業でした。」
・「教職で必要な英語力がどこまで必要なのかが分かったところ。」=教職課程履修者ということで他科目より厳しくしています。
・「英語を教える上で大切なこと、気をつけなくてはならないことが何なのか学ぶことができた。他の人の模擬授業を見ることで、良い点・悪い点など多く学べた。」
・「moodleを用いる授業はe-learning以来で、戸惑いはあったがみんなの意見を聞けるという点ではかなり重宝した。永久保存版にしてほしい。」=永久保存は無理ですが,記録に残るのは良いですよね。
・「指導案や、授業で使うプリントや、テストを作り、大変だったけど、みんなの感想を聞けて、よかったです。そして、教科書の内容に、感動しました。」
・「関連図書、最近の英語学習に関する動向を適宜教えてくれた所 模擬授業をただやらせるだけでなく、授業後にきちんと授業に関するコメントの発言の場を設けてくれた点。又、コメントもしっかりしてくれたところ。」
・「授業担当に対して全員がコメントをいい合う時間がダラダラしていた。もう少しメリハリを持つよう生徒へ呼びかけてほしい。」=これは僕の授業運営上の問題もあると思います。来年度に修正を加える予定です。
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授業アンケートを実施する際には「できるだけ自由記述欄にコメントを書いてください」とお願いしています。数字だけではわからない所もあるので,今回頂いたコメントを基に後期や来年度の授業において改善を加えていきたいと思います。

2012年6月7日木曜日

迷惑メール

 大学のメールアドレスを持っていると大量の迷惑メールが届く。一時期,迷惑メールへの締め付けが厳しくなって,数が減少したようにおもったけど,最近は野放し状態。あまりに変な「件名」のものが多いので,いちいち突っ込んでおきます。

件名:【重要】お疲れ様です
回答:こんなことが重要だったら,世の中重要なことだらけです。
件名:好きですか?
回答:ごめんなさい,僕は流行の草食系です。
件名:Re Re Re Re Re
回答:あなたからメールをもらうのははじめでですが・・・。
件名:した。必ずご確認をお願いします。
件名:したっ!!
件名:お世話になっております。
回答:お世話していません。
件名:迷惑メールフォルダに届いた場合、移動お願いします。
回答:迷惑メールフォルダに移動しておきました。
件名:やほー
回答:最近もっぱらぐーぐるです。
件名:はじめまして,みちこで~す
回答:はじめましての割には失礼だな。
件名:招待状が届いています
回答:社交界デビューであれば考えます。
件名:これでもう諦めます
回答:はじめてのメールで諦めるなんて!
件名:ごく普通ですが・・・
回答:普通が一番!
件名:年齢不問 18禁!
回答:不問じゃないぢゃん。
件名:お疲れさまでございます。
回答:ありがとうでございます。
件名:担当の田中直美です。
回答:前任者からの引き継ぎがまだですが・・・。
件名:こんな私ですが。。。
回答:心配なら止めましょう。
件名:エイチな女性が集まる理由
回答:そこにアイはありますか?
件名:家で生活3日目突入しちゃった
回答:何の問題もありません。僕も1年のうちほとんど家で生活しています。
件名:私の事助けてくれる優しい
回答:その後が何!気になる!
件名:神様退学になっちゃったよー(´Д`;;)
回答:まずは親に相談!

2012年3月20日火曜日

卒業式

2012年3月20日(火曜日),本学で卒業式が行われました。昨年の卒業式は東日本大震災の直後ということもあり何だか落ち着きませんでしたが,あれから1年が過ぎたんですね。
 今年も無事卒業生を送り出すことができました。毎年この時は寂しくもあり,学生たちのことを誇らしく思うときでもあります。みなさんのこれからのますますの活躍をお祈りしおります。大学時代に築いた大切な「絆」をこれからも大事にしてください。
 大学教員にとってはようやく1年間が終わってほっとする瞬間。来週からは新年度に向けて何もかもが加速します。頑張らなきゃ。



2012年3月13日火曜日

あれから1年〜twitterのつぶやきを中心に振り返る〜

2012年3月11日で,東日本大震災から1年が経過しました。これまで震災について語ることを避けてきましたが,1年経過したということで自分のtwitterのつぶやきを読み直してまとめてみます。

2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒(日本時間)、宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmの海底を震源として発生した東北地方太平洋沖地震は、日本における観測史上最大の規模、マグニチュード (Mw) 9.0を記録し最大震度は7で、震源域は岩手県沖から茨城県沖までの南北約500km、東西約200kmの広範囲に及んだ。この地震により、場所によっては波高10m以上、最大遡上高40.0mにも上る大津波が発生し、東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらした(Wikipediaからの引用)。

当日は普通に大学で仕事をしていました。冬期休暇中でもありゆったりとした気持ちで学習支援センターでtwitterを立ち上げながら仕事をしていました。そしてその時間,twitter上に「揺れた」「大きい」といったことばが溢れ出しました。被害が大きくない地震であればその場限りでつぶやきは消え去るのですが,その日はいつまで経っても消えません。慌ててテレビのある部屋に駆け込んで見た津波の映像,そして日本列島全域に発せられた津波警報。何人かの職員の人たちと呆然とテレビの映像を眺めていました。筆舌に尽くしがたい嘘のような映像。アナウンサーが「行方不明者は・・・,死者は・・・。」と小さな数字を繰り返し伝えていましたが,被害が大きくなることは誰の目から見ても明らかでした。当日は夕食は外で食べる計画をしていましたが,沿岸部に住んでいたこともあり急遽キャンセルし,恐怖を抱いて急いで家に帰ったのを覚えています。世界各地の友人から心配してメッセージや電話がありました。中でもシンガポールの友人からもらったことば,”Take care and stay strong.”は今でも忘れられない。

それ以降はしばらくtwitterで日常のことをつぶやきくのを止めました。広島は幸いなことに被害がなかったものの,日常をつぶやくことに何となく気が引けたからです。twitter上には世界中から励ましのメッセージが#prayforjapanというハッシュタグで流れてきました。後になってから,twitterのサーバだけはダウンしたなかったということで,「twitterは災害に強い」という評価が定着しました。避難場所や被爆に対する心構え,行方不明者の捜索など数多くのつぶやきがリツイート(拡散)されました。僕が注意したのは,地震に対する事実に関することだけをツイートすること。実際,地震以降,明らかなデマや嘘の情報が数多く拡散されましたが,一度ネットに出回ってしまった情報は消すことができません。twitterは便利である一方,危険なツールにもなりうることを実感したものです。僕が震災関連でつぶやいたのは主に以下の2つのリンクだけ。


テレビも放送を自粛しました。震災の映像ばかりで,こちらも気分が滅入ってきます。震災の映像の合間に入ってくるのはACのものばかり。3月15日前後にテレビを見るのを意識的に止めました。


3月16日には次のようにつぶやいています。

テレビも一部を除き通常放送に戻ってきた。多くの人が言っているように,被災していない地域の人たちは通常の生活に戻ることが一番大切。
昨日は帰宅途中の路面電車の中であまり聞かない音楽を聴き続けた。今日も通勤途中のバスの中で音楽を聴き続けた。平静を装っていてもみんなの想いは東日本に。

この日以降,ようやく少しだけ震災について語れるようになりました。この時はとにかく日常を送ること,そして学生たちにこういう時だからこそ勇気を持って前向きに生きて欲しいというメッセージを伝えなければいけないと思いました。

個人的には,大学に勤務する人間として印象に残っているのは数多くの学会がキャンセル(あるいは発表申し込みの延期)されたこと,そして東北地方を中心に節電のために大学ホームページが簡易版として表示されるようになったことでした。日常生活においては広島県内でもコンビニの看板の電気がことごとく消えました。震災後はじめて関東に行ったのは2011年6月4日に桜美林大学で開催された大学教育学会でしたが,関東在住の友人の一言は「よくこんな時期に来たな」でした。広島にいるとあまり感じませんが,当時東京ではまだ節電意識が強く,コンビニの店内は異様に暗く,乗った電車も電灯の数を減らし適宜消灯して運行していて驚きました。まだ1日に余震も数多くあり,西日本と東日本での意識の違いを痛感した出来事です。

2011年8月20-21日は山形大学で開催された全国英語教育学会に参加しました。同じ東北地方ではありますが,幸いなことに被害は小さかったようです。今年度はこれで山形に行くのは最後だろうと思っていたら,何と11月26-27日に山形で開催された大学教育学会に出張することになりました。1年のうちに同じ土地に学会出張で行くのは滅多にないことです。前回の経験から山形と宮城はバスで1時間程度ということを知っていた僕は,学会終了後,宮城県仙台市を訪れてみようと思いました。時間は限られているけど,震災の影響をこの目で見ておかなければいけない気がしたからです。訪れたのは宮城県多賀城市の辺りです。すごく気が引けたのですが,タクシー運転手に事情を説明し,案内してもらいました。道中いろんなことを話してもらいました。一見すると瓦礫もきれいに片付けられていますが,住宅地が丸ごと流されてしまった地区があり,そこで佇んで会話をする家族。流された家があった場所に,以前あった灯籠などを探し出して集めて来ている人(悲しそうな目が印象的でした)。津波で折れ曲がったポールのある駐車場でキャッチボールをする親子。写真を記録として残そうと思った1時間でしたが,写真を撮る気になれませんでした。運転手さんが促すように,「写真を撮りますか?」と言う時にやっと撮るだけで,そんな気になれなかったのです。被災地での戦いはまだ続いている,そしてその中でもたくましく日常を送っている人がいる。月並みだけどそんなことを感じました。

今年卒業する子たちの中には卒業研究のテーマとして,「震災」に関連することを選んだ人たちが15名中2名いました。学生たちが必死に今回の出来事を理解しようとしている姿を見て,僕自身被災地を自分の目で見ておきたいという思いがありました。コメントは付けませんが,その時に撮った写真をアップロードしておきます。

東日本大震災から1年が経過しました。それを契機にテレビ局がここぞとばかりに特集で映像を繰り返し流しました。僕にはまだこれらの映像をじっくり眺める勇気がありませんでした。震災について語ることを避けてきたのも,勇気がなかったからでしょう。このブログは誰かにメッセージを伝えたいというよりも自分の気持ちを一度整理しておきたいという思いから書いたような気がします。

さいごに:2011年ユーキャン新語・流行語大賞には震災関連の語が数多くノミネートされましたが,大賞は「なでしこジャパン」でした。何だかとても日本的な選出な気がするのは私だけでしょうか・・・。







2012年3月1日木曜日

2011年度後期授業アンケート


後期末に行った授業アンケートの集計結果が返ってきたので,まとめておく。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。

ちなみに質問項目は2分類に分かれており,以下の通り。
【授業の体系性】
1.授業内容は授業計画と一致していましたか。
2.授業のねらいや学習目標は明解でしたか。
3.授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。
【教授方法・講義内容】
1.教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。
2.教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。
3.学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
4.学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。
5.授業の内容は理解できましたか。
6.授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
7.教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
8.教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。 9.黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
10.課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。

「ゼミナール II」履修者数14名(回答者数13名)
【授業の体系性】
設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】
設問平均4.9(科目別平均4.6,受講者数平均4.6)

【授業の体系性】【教授方法・講義内容】とも高評価をしていただきました。ただ少人数の演習形式の授業は評価が高くなる傾向になるので,低いものに関しては改善していく必要がある。概ね, 4.9,5.0の評価だった中で,4.8だったのは,「学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。」「授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。」「教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。」の3項目。最初の2項目については,専門分野を追求する授業でこの評価ではダメでしょう。最後の1項目は思い当たる節あり。授業中の私語へもう少し厳格に対処するようにします。

【自由記述欄】
・雰囲気が明るくて、和やかな感じなので発表がしやすい。レジュメを作るのが大変で苦手だけど、自分でレジュメを作ることによって、内容をしっかり理解できて良い。
・Maharaに予習ポイントを載せていただくのはとても助かります!!

「Reading & Writing II」履修者数30名(回答者数28名)
【授業の体系性】
設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】
設問平均4.9(科目別平均4.6,受講者数平均4.6)

授業内でMoodleを利用した活動をメインに行っている授業。前期に引き続き同じクラスの担当でした。前期の平均はそれぞれ4.9,4.8だったので,少し評価が良くなったのは嬉しい。前期は「内容が簡単すぎる」という声があったので,少しだけ内容を高度なものにしました(それでもやることは高校生レベル)。その中で評価が低かったのは,「 授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。」の4.6(科目別平均4.5,受講者数別平均4.5)。基本的な内容をやることが多かったので,簡単すぎると思われたのかもしれません。

【自由記述欄】
・皆が書いた英作文などを共有できたことと、いくつかの英作文の直しを先生がしていたので案外ミスが多いことがわかって参考になったので良かったです。あと先生の説明もわかりやすいし面白かったので良かったです。=英作文の共有を意識していたので,良かったです。
・You Tubeとかつかってみたり、いろいろ工夫がされた授業で、楽しく英語を勉強することができました。そして、英作文添削システムを使ったりして、少し英作文をつくる力がついたと思う。
・パソコンを使っているのでリスニングもできたし、黒板よりも理解が深まったと思います。説明も分かりやすくて新しい考え方ができました。=アナログ方式の授業が良いという声もあるんですけどね。良かったです!
・小テストが難しくてしっかりと勉強しないと点が取れないという点。=きちんと勉強すれば満点が取れる小テストの作成を心がけています。
・難しいことについてはたくさん時間を使うのでうれしいのだが、あまりにも簡単で3分もあればできることを10分~15分も使って時間が少し無駄になっていたので、その分、早く終わるか、新たな作業をしてもらいたい=これは気になっていたことです。オンラインで作業をすることによって様々なことができるのですが,早く作業が終わってしまった人が何か新たな作業を出来ると良いですね。検討します。
・誰かの英作文などにコメントをする時、名前がわかってるせいか誰が誰にコメントをするかが決まってきていたこと。自分もなのでしたくてもしづらい人がいたりしました。匿名だとしやすかったです。=なるほど!システム的に匿名というのは難しいので,申し訳ないのですが・・・。

「英語の諸相II(英語の意味論・語用論)」履修者数51名(回答者数44名)
【授業の体系性】
設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】
設問平均4.8(科目別平均4.6,受講者数平均4.6)

敢えて英語の難解な専門書をテキストに指定し,その内容を解説することを主眼に置いた授業。専門的なことを妥協せず面白くやる授業が理想なので,この授業ではスライドや視聴覚教材もあまり使っていません。評価が低かったのが,「授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。」(4.7(科目別平均4.5,受講者数別平均4.5)),「課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。」(4.7(科目別平均4.6,受講者数別平均4.6))。1つ目は非常にショック,専門的なことをやっているので,もう少し評価が高いと思っていましたが・・・。2つ目は改善すべき点ですね。ここ数年Moodleを利用した小テストなどを行おうと計画しているのですが,なかなか実現できていません。致命的なのが「授業の内容は理解できましたか。」(4.5(科目別平均4.5,受講者数別平均4.5))という質問項目の低評価。毎回ハンドアウトを配布しているのですが,もう少しわかりやすいものへ改善する必要があるかもしれませんね。

【自由記述欄】
・生徒に質問していたので、みんなが授業に参加できたと思う。
・居眠りをしてしまった時の注意の仕方がすてきでした。ありがとう先生。=え?どんな注意をしましたっけ?学生が寝るのは自分の教え方が悪いからだと思うようにしているので,「こら,寝るな!」と直接的には注意をしていないはず。
・わかりやすい例え話と上手なイラストでとても楽しい授業でした。今まで知らなかった分野について深く広く理解できた気がします。=絵が下手なのはある意味ネタにしているので,これは皮肉ですね!(笑)
・興味的な講義でした。大澤がほんと少しだけおもしろい。=「少しだけ」・・・。
・テキストは僕にとっては少し難しかったので、単語など(勿論内容も)新しい知識が増えて良かったです。また、授業内で、学生が考える時間があり楽しく授業を受けられました。=良かったです!授業のねらい通りです。
・夏付近はエアコンをつけて欲しい。文字が見えにくいです。=あの教室ができた当初はすごく良かったのですが,エアコンの効き具合やプロジェクタの映り具合が最近最悪です。
・先生のシュールな笑いがツボでした!=え?一般受けする笑いを提供したつもりですが!!!


2012年2月24日金曜日

ウォリック大学引率ほか

ツイッターをやるようになってから,日記を書かなくなってきた今日この頃。ツイッターやらFacebookやらやりだすと,なかなか同時にすべてのことはできません。そう言えばmixiは完全に放置・・・。

それはさておき,2012年も始まりました。春休み期間は自己研修の期間でもあるので,いろいろと飛び回ります。


1月30-31日 佐賀大学・熊本大学視察
2月 5-13日 英国ウォリック大学語学研修引率
2月17-21日 アメリカeLearn学会出張
2月22-23日 三重学会出張


こうやってまとめてみると2月のスケジュールはひどいことに・・・(苦笑)。


ただこういう期間に自分の中にいろいろと蓄積しておかないと前進できないので,頑張っております。自分の備忘録もかねて,イギリスの写真とアメリカの写真をアップロードしておきます。イギリスは毎日氷点下の日々で,到着当日はヒースロー空港のフライトが半分キャンセルされるという過酷な状況でした。そんな中,学生たちは頑張っていましたよ。一点,アメリカの学会はロサンゼルスのロングビーチで開催されたので20度前後の陽気。成田空港にコートを預けておいて正解でした。両者のコントラストが面白いですね。

残す所は,3月の東京出張1回です。飛び回っているだけでは知識にならないので,少しは腰を据えて勉強しようと思います(本当かな?)。