2018年度に行った授業アンケートの結果です。設問は各5点満点(A=5,B=4,C=3,D=1の加重平均)。ちなみに質問項目は2分類に分かれており、以下の通り。
【授業の体系性】
授業内容は授業計画と一致していましたか。
授業のねらいや学習目標は明解でしたか。
授業時間や授業回数はきちんと守られていましたか。
【教授方法・講義内容】
教員の話し方や声の大きさは適切でしたか。
教員は学生の質問などに適切に対応していましたか。
学生の反応や理解度をみながら授業が進められていましたか。
学習に対する興味・関心を刺激する授業でしたか。
授業の内容は理解できましたか。
授業を通して新しい知識や理論、考え方が分かるようになりましたか。
教員は私語など受講マナー上の問題に対して適切に対処していましたか。
教材(テキスト、プリント、レジュメ、スライド、ビデオ等)は、授業内容を理解する上で役立ちましたか。
黒板・ホワイトボード・プロジェクタ等の使用は適切でしたか。
課題(発表、レポート、小テスト等)は、勉学を深める上で役立ちましたか。
「英語科教育法II」履修者数27名(回答者数18名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.8,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.7,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
- 授業の雰囲気が良かった。
- 論文が色々読めて幅広い知識がついた。
- 課題として英語で論文を読む機会を与えてもらったことが良かった。そうでもなければそんな機会なんて持たないから
- もう少し一つ一つのこう目を詳しく教えてほしい。
【総括】
今年度からコアカリキュラムに沿ってI〜IIIの授業内容を変更したので、アンケートを取ってみました。今年度から採用したテキストは英語科教育法I、IIIを担当する先生と相談の上で決定したのですが、内容が簡単な分、クラス内で議論を行ったり、英語論文を読む課題を新たに追加しました。読み慣れない受講生にとっては厳しい課題だったと思うのですが、こういう英語論文ぐらいは読めるようになってほしいという希望もこめて。2019年度以降更に授業内容を改善していきたいと思います。
「Writing I」履修者数37名(回答者数32名)
【授業の体系性】 設問平均4.9(科目別平均4.9,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.8(科目別平均4.7,受講者数平均4.7)
【自由記述欄】
- 評論や説明文の話の大体の流れが理解出来た所
- パソコンの画面を使ってくれて、わかりやすかった
- モデル文を通して新しい単語や表現が学べたこと。Writingのためのスキルを学んで、Unitの最後で実際に学んだことを生かすことのできるIndependent Writing の活動があったこと。
- 知らない単語や、英語のライティングで使える単語などを覚えることができたところ。英語のライティングの練習ができたところ。
- 教科書のコピーをスクリーンに映してくれてたところ。
- Independent Writing で間違いの指摘などのおかげで、自分ができていないところを知ることができた。
- 英語で文章を書くときに必要なことが学べたところ。授業中に質問がしやすかったところ。
- 色々な表現が学べた。ライティングスキルが上がった。
- もう少しだけゆっくりにしてほしい
- 眠たくなることが多々合った
- 教科書が、よくわからなかった。
- 予習していないとついていけない授業というのが今までや他の授業と違って大変でした。なんでこれだけ予習しないとついていけないのかな?と思いました。
- 豪雨の時のメールとか対応の仕方を細かくしてくれて助かりました。
【総括】
難易度の高いテキストに変更して2年目の授業でしたが、諸事情により開講クラス数が減り、1クラス37名になってしまいました。そのため思ったほどきめ細かな指導ができず、授業の進度やサポートに対して不満を持った学生が数名いたようです。課題にフィードバックをする度に質問やコメントをしてくれる学生がいる一方で、授業中に眠り込んでしまったり、課題を全く出さない学生もいました。着任以来ライティングの授業を担当していますが、いまだに毎年反省ばかりです(2019年度以降はしばらく担当から外れる予定です)。
「英語学・英語教育学ゼミナールA」履修者数24名(回答者数23名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.9,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平5.0(科目別平均4.7,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
- 説明が分かりやすかった。
- 歌や映画などから文法の勉強ができ、こんな勉強法もあるのだと知れたこと。Quo DB や Web Corp 、BNC Web など、知れた事。とても分かりやすかった点。
- 生徒の人数や状況を見て授業を進めていた。生徒の質問にていねいに答えていた。説明が分かりやすかった。授業ペースがよかった。
- 先生の説明が分かりやすかった。ただりくつで授業や課題をするだけでなく、考えるチャンスをたくさん作ってくれた。質問しやすかった。「まちがえたらダメ」っていうふんいきがなく、答えやすかった。
- 高校の時よくわからなかった部分をもう1度勉強できてよかった。
- 答え合わせの時に、解説と一緒で分かりやすい。図とかを書いたりして、理解しやすい。優しい。授業が楽しい。
- 洋楽や洋画で英語を勉強した時、楽しく英語を学ぶことができたので良かったと思います。
- 答え合わせ、解説に十分時間を取ってくださったので、ゆっくりと自分の解答を確認することができた。歌や映画等、興味をもちやすいものが多く取り扱われていた。
- 英語についての根本的なところから勉強が出来て今まで知らなかったことを知れたり、英語を勉強したいと思うことのできる授業だった。
- 文法は高校で一通りやったつもりでいたが、実際は自分の知らないことだらけでとてもためになった。
- ただ文法を学ぶだけでなく身の回りの事例などを使った課題や説明のおかげで楽しく勉強できました。
- "時制や時系列が分かりやすく、またプリントは少し難しかったので考える力が身に付いたところ。板書がキレイで見やすかったところ。
- 久しぶりに文法をくわしくして、発表や課題は少しどきどきしましたが、自分のためになる授業だったと思います。半年ありがとうございました。
【総括】
2017年度に導入した新カリキュラムから、今まで3年次にあったゼミを前倒しにして2年次から受講できるようにしました。履修者数は最大25名なのであまりゼミの雰囲気はありませんが、英文法についてできるだけ身近な例を取り入れつつ、また難易度の高い練習問題も取り入れつつ試行錯誤をしながら授業を進めていきました。全体的に授業の雰囲気は良かったように感じていましたし学生からも高評価をしてもらいましたが、まだ授業の完成度は低いので2019年度以降改善していきたいと思います。
「英語の諸相II」履修者数52名(回答者数48名)
【授業の体系性】 設問平均5.0(科目別平均4.9,受講者数平均4.9)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.9(科目別平均4.8,受講者数平均4.8)
【自由記述欄】
- 先生の話しが面白く楽しく学習することができました。洋画を見て英語の勉強になりました。
- 複雑な内容だと思ったが、毎週前回のふくしゅうから入るため自分でも確認しながら授業をきけた。
- 語用論に触れた英文や単語の見方が変わりました。独特の言い回しも根元からしっかり知識を得ることができました。
- 説明の例えがわかりやすかったです。
- 皆の意見を聞きながら授業を進めていた点
- 内容について的確な説明をしていただけた。
- 例文が多くわかりやすかった。
- プロジェクターが時々見えにくかった
- 先生の文字の間がせまくて少々見づらいです。
- 進行のペースが早く、理解する時間が少なかった。
【総括】
この授業は意味論・語用論について講義形式で授業を進めます。テキストはYuleのPragmaticsを利用しています。理解補助プリントを毎週配布し実際の例も示しながら解説し、最後に映画を観て語用論的な視点から分析することを目指しています。OHCを利用してテキストやプリントに書き込んだり、Appele Pencilを利用してiPadに書き込んだり、ということをしているのですが、今回は「見えにくい」という声がありました。適宜文字を拡大するなどして次年度以降対応したいと思います。
「English Online II」履修者数158名(回答者数143名)
【授業の体系性】 設問平均4.9(科目別平均4.9,受講者数平均4.8)
【教授方法・講義内容】 設問平均4.8(科目別平均4.8,受講者数平均4.6)
【自由記述欄】
- 自主学習で済む所
- 自分のペースで進めることができる。
- 英語の基礎から応用までをアプリを通じて学べることが良かったです。
- 毎週しないといけないユニット数が決まってるから少しずつでも勉強する週間ができてよかった。
- テストがある時は事前に範囲を伝えてくれたので良かった。
- メールのon trackとaheadがよくわからなかったところ
- 決められた数こなしたのに休み扱いされていることがあるので直してほしいです。
- 仕組みがイマイチわからない。
【総括】
オンライン英語教材を各自パソコンやスマホのアプリで学習し、毎週の課題をクリアすれば基本的には授業に出席しなくても良い形態の授業です。2018年度は2年目ということでいろいろと改善したつもりだったのですが、いまいちうまくいかなかった(=学生が思ったほど勉強してくれなかった)印象でした。2018年度末に数名の学生にインタビューしたのですが、「教員の存在」を意識しにくいために、サボりがちな学生もいたようです。また「決められた数こなしたのに休み扱いされていることがある」というのはシステム上どうしようもないことは説明しているのですが、納得できない学生もいるようです。悩むところではあるのですが、2019年度は授業のウェイトを増やそうと考えています。